Ｑチームの成績が不振で、追い出し部屋に回されてしまいました。どうしたらいいでしょうか。

Ａ　辛いですね。昔も「窓際族」と言われ、あなたのような苦しみを味わった人はたくさんいます。というより、長いサラリーマン生活の中ではほとんどの方が同じような経験をしています。
私が窓際になった時の歌日記です。「新しき職場にあれば新しき懐疑の視線我に集まる」。その時はやはり辛い日々でした。
問題はその原因です。人間関係が問題なのか、仕事の流れに乗れないのか、仕事が空回りしているのか、理由のないミスが続いているのかなど、冷静に考えてみることが大切です。
プロ野球でいえば、二軍落ちをしたわけですから、そこからもう一度這い上がることを考えるのが大切です。頑張りすぎて疲れが溜まったのでしたら、休息も必要です。今までのやり方が行き詰まったのであれば、心の切り替えが必要です。部下から浮き上がっていたのでしたら、反省の機会でもあります。
後ろ向きに考えるのではなく、リハビリのつもりで、自分を見直す時間にされたらどうでしょう。
私の場合も、窓際時代が良い肥やしになりました。追い出し部屋から抜け出すと、今まで以上に広い視野で仕事に取り組めるものです。(2013.8.5更新）

Ｑ決断力が弱く、部下から信頼を得られません。苦しんでいます。

Ａ決断力は仕事に対する自信から生まれます。未経験の部署に配属された時など、誰でも苦しむ悩みです。私も初めて管理部門の部長職に就いた時、同じような苦しみを味わい、かなりの期間、部下と一体になれなかった苦しさ、寂しさを経験したのを覚えています。
でも、ある時、ふとこの不安がなくなりました。「もし、自分が本当にその仕事に向いていない時は、必ず異動させてくれるはずだ。まず、自分なりにやるだけやってみよう」と気づいた時です。
人間は、誰でも決断力がある分野と、決断欲が無い分野があります。無駄な不安がなくなると、あるがままの自分像が見えてきますので、部下に任せることも楽になりますし、チームの中の知恵のある発言が理解できます。あなたは管理職に選ばれているのですから、それだけの魅力を持ち合わせているはずです。ぜひ自分の魅力を取り戻してください。
一見、決断力がありそうに見えて、何も考えずに突っ走る管理職がトップにとっては一番困った人なのです。早く自信を取り戻して、良い仕事に取り組んでください。(2013.6.1更新)

Ｑ部下の女性と深い関係になったことが知られてしまい、課長クラスから白い目で見られ、これからが不安です。

Ａ　よくあることですが、問題を解決しないと前に進まないでしょう。いろいろ事情はあるのでしょうけど、まず、女性問題を解決してください。

中には、女性問題と仕事は別だと割り切っている人もいます。そういう人は、迷いとか苦悩とかに鈍感なタイプですから、一般の人にはなじまないでしょう。また、道義的にも、部下では問題が生じるでしょう。辛いでしょうけど、人前に隠し事をしなければならない関係は清算してください。

(2013.5.1更新)

Ｑ　経理関係の知識や手続きに弱くて、自信を失っています。

Ａ　部長クラスになると、どうしてもその辺の能力が求められます。いやな勉強も必要ですので、努力してください。でも、ナーバスになる必要もないかと思います。私も、ややあなたに近いタイプでしたから、経験上のアドバイスが出来ます。

チームプレーは周りの人の能力を借り、活かして仕事を進めるものです。短所の所は、それをカバ－してくれるパートナーを大事にすればよいと思います。なにもかも万能な管理職でなくとも、人を活かす力があれば、立派なリーダーだと自負してください。ドラッカーが繰り返し言っていますが、「組織の目的の良き理解者」が良きリーダーなのです。(2013.5.1更新)

Ｑ　部下のプレゼンの中身が理解できないことが多くなり、自信を失っています。どうしたらいいでしょうか？

Ａ　技術部門や市場調査部門では、そういう苦しみをしている方が多いようです。高校のクラスメイトでも、そのようなことが原因で自殺してしまった仲間が二人もいます。
現実は現実ですので、素直に対応されてはどうでしょう。
私も社長時代、若者のプレゼンに対しては、トンチンカンだったことばかりでした。しかし、自分の知らない世界でしたから、感動することが多かったように記憶しています。ただ、中身が理解できず、決断ができないことがありましたので、そういう時は、その分野に詳しい部下にアドバイスをもらいながら仕事を進めました。それでよいと思いますが如何でしょう。(2013.4.1更新)