中堅管理職のQ&A

Q いつも上司から「自分のアイディアは無いのかね」を責められます。どうしたらよいでしょう。

 

A 会社の中でいつも聞く話です。あなたも、上司も「何か良いアイディアはないのか」と思いながら、具体的な考えが浮かばないのでしょう。現実はそんなもんです。
一般に「工夫とか、アイディア」という切り口で考えますと、空回りをしてしまいがちです。現場主義で無いからです。
切り口を変えて、お客さんの言葉から、それを探してみてはどうでしょう。お客さんの苦情、愚痴、お褒めの言葉を丁寧に受け止め、分析してみてはどうでしょう。そこに工夫のヒントが隠されていることが、多いものです。
日々の業務報告に耳を傾け、チーム員の気持を聞きこんでゆくのがビジネスの基本です。そこに改善のアイディアのヒントがあるはずです。お客様の気持が分かりすぎて収支がトンチンカンな部下の話、稼ぎはしっかりしているけれどお客の評判がいまいちの部下の話、そんな話の中に、アイディアの種があるものです。(2013.8.5更新)

Qグループリーダーにされて、頭が真っ白です。管理されるのが嫌なタイプですから、管理するのも嫌いです。リーダーの仕事って何をやるのですか?

A 事務職から初めてリーダーに選ばれた時、誰でもそんな気分になります。とくにPCの時代は組織がフラットで、原則的にそれぞれの担当者の判断で事務処理が出来るようになっていますから、リーダーの仕事が見えづらい事でしょう。
でも、どんな時代でもリーダーは必要です。昔のように上意下達の仕事は少なくなったと思いますが、チームの仲間の仕事を理解し、日常的な実務相談の相手になる仕事は以前以上に大切です。
リーダーの仕事の中身は、業種や会社の経営風土によっても大きく違います。しかし、どの仕事でも、最初は先輩のリーダーの方々に学ぶ事が大切です。先輩たちの真似をするような気持ちで事務職プラスαの力を身に付けて行くのが良いのではないでしょうか。(2013.6.1更新)

Q 部下の提案が部長決済でペケになることが多く、部下から信頼を無くしています。課長を続けるのが不安です。

A 多くの方は誰でも経験していることです。不安な気持ちで、落ち込んでいることでしょう。冷静になって、原因を確認することが大切です。
上司の部長は、常に課長自身の自信を試しています。部下の提案が良くとも、課長の立場でどう受け止めて、どう責任を取ろうとしているのかという覚悟というか、チームとしての責任態勢、熱意を見ています。その辺を今一度チェックしてみてください。
また、部長との協議では、力み過ぎず、提案内容を簡潔に説明、部長と真剣勝負の意見交換ができるように工夫をされてみてはどうですか。部長の考えを引出し、修正して再提案という手もあります。(2013.5.1更新)

Q 飲み会に誘っても、特定の部下しか参加してくれません。部下に嫌われているようで不安です。

A 私も付き合い下手でした。酒は飲めない、ゴルフはできないで、何かと云ってはサラリーマン失格だと言われたことがありました。事実、ある意味で社交下手で、ある時、自動車会社のセールスマンの適正検査を受けてみましたら、最低でした。
でも、サラリーマン生活もマアマアできましたし、営業部門でも、市場調査、営業企画の仕事では人より勝っていました。あまり気にしないでも良いと思います。
逆に特定の部下だけで飲んでいるのは、別の意味で問題です。全体がまとまりません。無理に不得手な飲み会などしない方が、素直でいいのではないでしょうか。(2013.4.1更新)

Q.営業課長です。部内で私のチームだけが連続3期、対前年マイナスです。どうしたらよいでしょう。

部内では同じ商品の営業を競っているのですか?具体的なことがよくわからないので無責任なことは言えませんが、営業部門によっては何年も不振が続くことがよくあります。不安でしょうが、冷静に現状を確認してください。販売エリアの問題か、販売手法の問題か、チーム内の人間関係か、などのチェックです。不振が長引く多くの場合、今までの販売手法、商品が飽きられ、マンネリ化している場合が多いのです。日産のゴーン社長は、時代にマッチしている仕事、時代遅れの仕事に仕分けて、経営改革をしました。あなたの仕事も、時代に遅れてしまっているところはありませんか。その辺の営業戦略を考えてみてください。

Q. とうとう部付課長に降格されて、部下がいなくなりました。これから先、どうすればよいですか?

ショックですね。私もその経験があるので、何と言ってよいか正直のところ、言葉に困ってしまいます。私個人としては、一番つらい時でした。給料もこれから減らされてしまうのかな、といのが何とも悲しいことでした。
なぜ、部下のいない課長に降格されたのか、その理由が分かりませんので、無責任な回答ができませんが、部下を使うのが下手でそうなったのでしたら、専門職的な仕事を磨き、自分の居場所を作ることが大切です。営業マンでしたら、個人成績を伸ばすことです。何かの資格を取得することも良いのかもしれません。自分自身を励まして、会社での居場所づくりを考えてみてください。